キュボロで遊ぶには、基本セットが必要です。いずれかのセットで充分遊び込み、その後パーツを増やしたくなった時に、補充セットを加えていくことをお薦めします。スタンダード50・32・16は、入っているパーツの種類は同じですが、それぞれの数が異なります。まずは箱に入っている組立図を参考に遊んでみましょう。パーツの形と役割が頭に入って、自分の塔を作るアイディアがわいてきます。
キュボロは溝のついた5cm角の立方体を組み合わせ、上から落とした玉が下まで通る道を工夫して作る遊び。外からは見えない内側にも玉の道ができるので遊びの中で三次元の構成力や集中力が自然と培われていきます。世代を超えて楽しめるので大人にも愛好者が多く、ビー玉の走行時間などを競うコンクールもある程です。使用する木材は、環境に配慮し生産管理されたスイスの天然のブナ材。高度な技術で精密に加工されたキュボロは、丈夫で高い品質を誇ります。
キュボロ(cuboro)社
1970年代、心身に障害のある子どもたちと関わるソーシャルワーカーのトレーニングを受けたエッタ−氏が障害児の仕事を始めてまず最初に取り組んだのは楽器の開発でした。楽器に特別な持ち手をつけたり、体格や体型にあわせてサイズを変更したり、イマジネーションを刺激するような特殊な音の出る楽器などを考案することにエッタ−氏は情熱を持ってかかわりました。 そのうち彼は楽器に加えパズルの制作を試みるようになります。子どもたちの能力に応じてカッティングの形を変えるなどの工夫をしましたが、やがてそのパズルにゲーム性を持たせることにも彼は意義を見出したのです。刺激のあるゲーム性を持ったパズルの制作が彼の次の課題となりました。cuboroの原型ともいえる遊びもそんな中から生まれたゲームのひとつでした。 単純な立方体に溝や穴を彫り、それらを組み合わせ、ビー玉をころがし、反対側からビー玉が出てきたら成功、ゲーム終了!という遊び。これが試行錯誤の末、また子どもたちと実際に遊ぶ中で進化して後にcuboroとなったのです。
2児の父親でもあるエッター氏は現在キュボロ社の代表として企画・経営、新商品開発に携わると同時に家庭人としての責務をこなしながら音楽活動(フォークロックバンド・ONTARIO)も行っています。 商品の企画全般はスイス・キュボロ社、生産はスイス・ニーフェラー(Nyfeler)社という協力関係はキュボロ社の発足当時から変りません。
ネフ社のラビーリンスの溝を見事に削りだす仕事を請け負っているニーフェラー社の高度の技術は、キュボロ社の製品の生産にも余すことなく発揮されています。
(写真左:マティアス・エッター氏)
(写真中央+右:生産ニーフェラー社)
※キュボロが開発した初のボードゲームは下記からご覧下さい。
(パーツをcuboroと組み合わせて遊ぶこともできます)
・トリッキーウェイ |